2012年5月 7日 (月)

ブラックバード、アーリーバード

エナガで盛り上がっている地元を泣く泣く後にして蘇州へやってきた。今回はクロウタドリ (Eurasian Blackbird) の声を楽しみにしている。ビートルズのBlackbird 「ブラックバード」に入っている鳥の声だから、それと知らずに耳にした人は多いかもしれない。

クロウタドリという語感からは美しい旋律を連想するが、実際に聞いてみるとわりと地味。クロツグミの方がずっと華麗な節回しと艶のある声質を誇っている。

「ブラックバード」といえばまずアコギ、それにユニゾンの歌と足拍子だけの構成だ。クロウタドリのさえずりはこの曲の抑えた熱情によく似合っている。思わず聞き惚れるような美声ではないけれど、素朴で愛らしい。何やらごちゃごちゃつぶやいている合間に、ときどき美しいトリルが混じる。控えめな歌の中に春が来た喜びとか不安とかいろんなものが込められているところは、日本で聞くツグミのさえずりと同じだ。

図鑑によると歌詞のとおり朝まだ暗いうちからさえずるのだそうだ。だが残念ながら明け方に下りていってみても鳴いてなくて、6時頃にもう一度行ってやっと聞くことができた。できることなら中国の公園なんかじゃなく、イギリスの田舎の庭で聞いてみたいものだ。(ヨーロッパ亜種とアジア亜種では鳴き方もすこし違うらしい。)

地鳴きは調子外れの笛のような声である。イーグルズのEarlybird  「早起き鳥」に入っているさえずりを思いだす。(もっともこちらはたぶん本物の鳥じゃなくおもちゃの笛だ。それにクロウタドリはカリフォルニアというか新大陸には分布していない。)ついでのことに、イーグルズの同じアルバムにはNightingale  「ナイチンゲールの歌」という曲も入っている。鳥づくし。

・・・それはともかく、本物のクロウタドリはそこらで普通に繁殖していて、公園内に何ペアもいるようだった。雄は真っ黒な体にオレンジ色のくちばし、雌は褐色。立木の中にいた巣立ち雛は上面褐色、下面汚白色に褐色のまだら。両親が口いっぱいにミミズをくわえて運んできている。

その他、

タカサゴモズ ― タイサンボク(たぶん)に親が入っていくと中から餌をねだる雛らしい声がするが、近付くと親の緊張と警戒がありありとわかるので遠巻きに見るだけ。

ダルマエナガ ― だいぶん前のエントリーで「小さくてピンク色のなんだかわからない鳥」と書いている種類だ。くちばしが短く見えるのはインコのように曲がっているからで、ダルマエナガ類の英名はParrotbill という。果樹(桃?)の並んでいる中に巣があるっぽい。

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2010年7月 3日 (土)

ハワイイ島旅行記: Aloha Friday

双眼鏡を買った翌日からハワイイ島へむかい、28日に帰ってきた。例によってハンドルが向くままの気ままな旅だ。車に乗っているときにはずっとラジオKAPA Hawaiian FMをかけていた。Home of Hawaiian Music という、コンテンポラリー・ハワイアンのおすすめ局である。空港でかかっているような陳腐なハワイアンじゃなく、地元で人気のポップスばかり。

先週金曜の夕方5時、キラウェア山を降りて11号線をヒロに向かっていたときにかかったのが、「金曜日だよアロハ~月曜まで働かなくていいんだぜタララララ~」という脳天気な歌。つい一緒に口ずさんでしまうけれど、よく考えると自分は休暇中だよね・・・?

帰ってきてからKAPAは http://www.kaparadio.com/ で聞けることを発見してきょう家でかけていたら、ちょうど昼に同じ曲が流れてきた。そうか、むこうでは金曜の5時なんだ。クレジットは Kimo Kahoano - It's Aloha Friday, No Work till Monday.  いまは来週のビッグアイランド・ハワイアン・ミュージック・フェスティバルの広告をやっている。行きたかったなぁ・・・

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2008年1月20日 (日)

オカメインコ

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平常時

オカメインコが週末のあいだ居候に来た。頭がパンクで音楽好き。ブラインド・フェイスのビデオ(ややマニアック)がかかるとギターの音にするどく反応し、ヘッドバンギングを始めた。クリームも好きらしいのでクラプトンのファンということに決定。

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右足がリズム取ってる・・・

これだけだと野鳥じゃないのでオカメ・ファクツを調べてみた。野生のオカメインコはオーストラリアの砂漠地帯に生息する。意外なことにインコと名前はついているが冠羽があるので実はオウムに分類されている。種子食者で、朝と夕方に活発に採食し、昼間は暑さを避けて藪にひそむ。そういえばきょうの午後はおとなしくしているが、これは朝に暴れすぎたせいかも。

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2007年1月14日 (日)

Bird Alone

Bird Aloneという曲をずっと探していたら、なんと自分が以前に買ってほとんど聴いていなかったCDの最後に入っていた。

鳥よ、ただ一羽で空高く/雲の合間を飛び抜けていく/その声、物哀しく胸にせまり/荒野の上に舞い上がる

トマス・クックの"Peril"(読んだのは邦訳『孤独な鳥がうたうとき』文芸春秋、村松 潔訳だが、なぜかリストに表示できない…)。マンハッタンでも場末のジャズクラブを舞台にした小説だ。その中でヒロインが持ち歌としていて、いわばテーマ曲となっているのがこの曲である。

鳥よ、ただ一羽で地上低く/青草茂る野原を越えていく/向きを変えやがて姿を消すとも/夏の夜に歌声を聞かせておくれ

Birdという単語の音は、対象をよく現わしていると思う。短く小さく、濃くて、震えている。鳥そのものの印象ではないか。

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