東アフリカ・バードウォッチングガイド
8:30 晴れたり曇ったり 南西の風 蒸し暑い
まれに見る不作の日・・・オオヨシキリらしいのがぐぜっていた以外何もいないので帰って読書。
表紙やイラストの鳥が魅力的な A Guide to the Birds of East Africa といってもガイドブックじゃなく小説。バードウォッチングをモチーフにした大人の恋愛コメディなのだ。それもかなり大人というか、還暦近い人々の。
主人公はケニアのナイロビに住むインド系実業家のマリック氏。ずっと以前に妻をなくし、野鳥観察を趣味とする彼は、毎週火曜日の探鳥会のリーダーであるスコットランド女性にひそかな恋心を抱いている。彼女は暗殺されたケニアの野党党首の未亡人でもある。
このところ薄くなった髪が気になるマリック氏が意を決して彼女を舞踏会に誘おうとしたまさにそのとき、ライバルが出現する。それもプレイボーイの同級生!妙な成り行きで、マリック氏とライバルは、エスコートの権利をめぐって「一週間のうちに見た鳥の種数」で決着をつけることになる。
つまり二人はビッグイヤーならぬビッグウィークを戦うわけである(ビッグイヤーとは、一年のうちに鳥を何種見たかを競う、やたらと時間と金のかかるスポーツ)。美しい鳥たちにいろどられた、恋のさやあての結果やいかに?各章のタイトルに描かれている鳥は、African Emerald Cuckoo; Pale Chanting Goshawk; Red-bellied Tree Duck; Paradise Flycatcher などなど。Fascinating, isn't it?
旧植民地のインド人社会には、イギリス風の優雅さが残っているらしい。二人の勝負も、社交クラブの裁定のもとに行われるのだ。紳士たちの馬鹿馬鹿しくも礼儀正しい戦いぶり、それにケニアの素晴らしい自然への愛と、あまり素晴らしくない政治への風刺が、ストーリーを心温まるものにしている。鳥好きのロマンチックな人に。ケニアに興味がある人にも(野生動物が有名だけど、野鳥の数も1000種近いそうな)。
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