« 2019年1月 | トップページ | 2019年3月 »

2019年2月24日 (日)

死者の園にて

エナガの営巣を求めて墓地へ行ってみた。場所柄、最初はいい気持ちがしなかったが慣れればかえって興味深い。死者の園で新しい命が生まれるのだ。

しかしどうやら営巣開始の数日を見逃したようで、作業はすでに本格的になっている。集める巣材は、木の幹についた苔と越冬中の虫の糸(これらは外壁用)、それに内張の補強材にするらしいサルスベリの花柄など。

よい巣材スポットには数つがいが集まってきて列ができている。そんなときでも喧嘩は起きず、それぞれが順番に材料をくわえていく。

この写真の2羽はつがいではなく、それぞれ別ペアの片割れらしい。右下の個体の連れ合いは先に飛んでいったところ。左上の個体のパートナーは後ろの木の中にいる。右下が飛び去ったあと、左上が同じ場所に下りてきて虫の糸を取っていた。

Dsc_6633_00001s

今回、エナガの生態についての論文をいくつか読んでみた。テリトリー争いをしない性質については複数のペーパーに書かれている。冬の群れがつがいへと分散して、その行動範囲内で営巣するので、近所の巣はいわば「知り合い」なのだそうだ。そして群れ内のオスはみな血縁なのだという。

ほかにも営巣、抱卵から育雛までの生態がなかなか面白いので、2月末から3月にかけてはカメラも持たず双眼鏡だけで観察に行くことも多かった。何か所かあるので区別のため名前をつけておく(実際には番号で区別していたのだが、風情がないので木の名前に変換してみた)。この日見た巣は「金木犀」とその他2か所。翌日のは「青紅葉」。

文献とこれまでの観察から、このあたりでの巣立ちまでの大まかなスケジュールは以下のようだろうと思う。

2月3週─2月4週 外装

3月1週       内装

3月2週─3月3週 産卵

3月4週─4月1週 抱卵

4月2週─4月3週 育雛

 

オオタカ、ハイタカ飛ぶ。キクイタダキが一か所に5-6羽いて「シシ、シシシシシ!」と鳴きかわしながら針葉樹の枝をめまぐるしく飛び回る。声が高すぎて音というより感触として知覚される(頭のあちこちを金属の細い棒でつつかれるような感じ)のでくすぐったくて笑いそう。

 

2019年2月23日 (土)

エナガ「白梅」

2月23日(土)

「白梅」と名付けた巣は、ムクノキにあった第一号の次に開始が早かった。2月の上旬から巣材を運んでいて、2週間かけて外装ができあがったらしい。

きょうは近くにキジバトがオオタカに食われた跡があって、そこから盛んに羽を運んできていた。巣の内装に1000枚以上使うのだという。

Dsc_6330_00001s
 

文献によると、巣ができあがって産卵が始まるまでの期間は、開始時期によって違うそうだ。早く始まった巣は長くかかり、遅く始まった巣は短い傾向がある。つまりスタートに差があってもゴールはあまり変わらないということ。

エナガがヒナを育てるのに最適なタイムスロットは狭い。早すぎれば餌が足りないが、遅くなるとシジュウカラなど後から繁殖する鳥と競合する。なので他の鳥にさきがけて子育てするために、保温性の高い巣を作って寒いうちから繁殖を始め、ぎりぎりのタイミングでヒナを孵すように調節するのである。

確かにこの「白梅」の巣は、開始は早かったがこの3週間ほとんど活動が見られなかった。だからもう止めてしまったのかと思っていたくらいだ。急に熱心になったのは、やはり今までタイミングを計っていたのかもしれない…

 

2019年2月22日 (金)

エナガ営巣第一号(失敗)

先月いち早く営巣を始めたエナガがいて、予想通り完成には至らなかったのだが、観察をとおしていくつか思いついたことがあったので記録。

1か月と少し前、1月19日のこと。ツバキの藪やコナラの枝を飛び回っているエナガのペアに出会った。ヂルヂルと興奮した声を立てながら、巣材にする虫の糸を集めている。

Dsc_2029_00001s

Dsc_2005_00002s 

あれ、本当にもう営巣するつもりだろうか…と思って観察していると、そばにあるムクノキの、10メートルほどの高さの股に土台を作っている。

この巣には通常と違う点が二つあった。

・開始時期が異常に早い ── 普通は2月後半くらいから作りはじめる巣が多い

・時期が早いにもかかわらず、営巣場所が落葉樹の高い股である ── 葉が展開するのは4月ごろで、それまで巣はむき出しのまま風雨や天敵の目にさらされてしまう。そのため落葉樹の上に作られるのは遅めの時期に開始する巣が多い

巣作りが初めての個体なのかな、どうも展望はよくなさそうと思いながら定期的に巡回していたが、案の定というか建築は遅々として進まない。これは気温がまだ低いためもあると思う。寒いうちは虫が少なく活動も不活発なので採食に時間がかかり、作業に使える時間は限られる。だいたい、最高気温が10度に達しない日は巣近くでほとんどエナガを見かけないような状況だった。

2月に入っても、つがいはあいかわらず巣材を持ってきてはいたが巣はまだ下半分しかできておらず、雨が降ったり雪が降ったりしているうちに壁の部分がたるんできて… ついに今朝はなくなってしまっていた。

あたりで鳴いているエナガが2羽いて、おそらく同じつがいだと思われる。そしてどうやら巣材を集めて近くのコナラの木立に運んでいるようだ(そのあと見失ったので詳細はわからず)。

やり直し営巣にまたもや落葉樹を選ぶとは懲りていないのか… でも他の巣もやっと始まってきてスタートラインは一緒だから、頑張ってほしいものだ。

 

2019年2月16日 (土)

桜にメジロ

先週から、植物園に一本だけある寒桜が咲き始めた。さっそくメジロがやってきて蜜を吸う。でもヒヨドリが見張っていてメジロを追い払いに来るのでなかなか撮れない…

今日はその上にツミの若までいて、小鳥はすっかり鳴りをひそめてしまっていた。ツミは越冬していた成鳥雄とは別個体。渡りにしては時期が早く、どこか国内から移動してきたのかもしれない。

Dsc_5683_00001s

ツミが飛び去った後も粘って、やっとメジロがやってきた。蹴とばされた花びらが散る

Dsc_5793_00001s

2019年2月 7日 (木)

梅にメジロ、梅にエナガ

前夜に軽く雪が降った朝。梅の花の雪はもう融けてしまっていて、メジロが蜜を吸いに来るたびに水滴が散る。胸の羽毛が濡れて冷たそう

Dsc_5004_00001s

エナガも梅の木を訪れる。こちらは花ではなく幹についた苔を巣材にするのが目的

Dsc_4801_00001s

« 2019年1月 | トップページ | 2019年3月 »

おすすめの本

無料ブログはココログ