2012年5月20日 (日)

比翼のオオタカ

5月19日(土)

きょう印象的だったのは、自宅のすぐそばの上空をオオタカ(と思われる)が二羽、並んで飛んでいたことだ。つがいなのか親子なのかは知らない。翼をまっすぐ伸ばして悠々とグライドしていった。

そういえば先週は支流でゴイサギが食われた跡を見たし、今年の春は近所でオオタカの気配が絶えないのだ。

植物公園では、キビタキ若♂が鳴いていたのと、アオゲラの声を聞いたくらい。あとはムクドリとスズメがやたらといる。巣立ったばかりの幼鳥が、木についている虫を食べに来ているらしい。エナガ、シジュウカラ、コゲラも巣立ち雛+親の家族連れがみられた。

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2012年5月 7日 (月)

ブラックバード、アーリーバード

エナガで盛り上がっている地元を泣く泣く後にして蘇州へやってきた。今回はクロウタドリ (Eurasian Blackbird) の声を楽しみにしている。ビートルズのBlackbird 「ブラックバード」に入っている鳥の声だから、それと知らずに耳にした人は多いかもしれない。

クロウタドリという語感からは美しい旋律を連想するが、実際に聞いてみるとわりと地味。クロツグミの方がずっと華麗な節回しと艶のある声質を誇っている。

「ブラックバード」といえばまずアコギ、それにユニゾンの歌と足拍子だけの構成だ。クロウタドリのさえずりはこの曲の抑えた熱情によく似合っている。思わず聞き惚れるような美声ではないけれど、素朴で愛らしい。何やらごちゃごちゃつぶやいている合間に、ときどき美しいトリルが混じる。控えめな歌の中に春が来た喜びとか不安とかいろんなものが込められているところは、日本で聞くツグミのさえずりと同じだ。

図鑑によると歌詞のとおり朝まだ暗いうちからさえずるのだそうだ。だが残念ながら明け方に下りていってみても鳴いてなくて、6時頃にもう一度行ってやっと聞くことができた。できることなら中国の公園なんかじゃなく、イギリスの田舎の庭で聞いてみたいものだ。(ヨーロッパ亜種とアジア亜種では鳴き方もすこし違うらしい。)

地鳴きは調子外れの笛のような声である。イーグルズのEarlybird  「早起き鳥」に入っているさえずりを思いだす。(もっともこちらはたぶん本物の鳥じゃなくおもちゃの笛だ。それにクロウタドリはカリフォルニアというか新大陸には分布していない。)ついでのことに、イーグルズの同じアルバムにはNightingale  「ナイチンゲールの歌」という曲も入っている。鳥づくし。

・・・それはともかく、本物のクロウタドリはそこらで普通に繁殖していて、公園内に何ペアもいるようだった。雄は真っ黒な体にオレンジ色のくちばし、雌は褐色。立木の中にいた巣立ち雛は上面褐色、下面汚白色に褐色のまだら。両親が口いっぱいにミミズをくわえて運んできている。

その他、

タカサゴモズ ― タイサンボク(たぶん)に親が入っていくと中から餌をねだる雛らしい声がするが、近付くと親の緊張と警戒がありありとわかるので遠巻きに見るだけ。

ダルマエナガ ― だいぶん前のエントリーで「小さくてピンク色のなんだかわからない鳥」と書いている種類だ。くちばしが短く見えるのはインコのように曲がっているからで、ダルマエナガ類の英名はParrotbill という。果樹(桃?)の並んでいる中に巣があるっぽい。

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2012年5月 5日 (土)

キジの姉妹

といってもほんとうに姉妹かどうかは知らない。キジの雌は人目につかなくてあまり見たことがなかったのに、今日は二羽いっぺんに見たのだ。

岸から見える二つの中州にはそれぞれ独身の雄キジが一羽ずつ住んでいる。今日はその一方の草むらから雌が二羽出てきた。仲良く並んで歩きながら、何やら視線をかわしている。きっとこんな会話をしているのだ

「ねぇねぇ、さっき草むらの中に雄いたよね」
「見た見た、お姉ちゃんどう思う?」
「うーん、あんまり好みとは言えないかなぁ」
「ていうか正直、あたしはパス。でさ、あっちの中州にイケメンがいるって聞いたんだけど。行ってみない?」
「行く行く。あんた、抜け駆けしないでよ」

で、やっぱり仲良く飛び立ってもう一つの中州へ。残された雄、未練がましく草むらから覗いている。

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移動した姉妹は無事イケメン雄と会えたのだと思うが、もし両方とも同じ雄に惚れてしまったら・・・というのは余計な心配だなぁ。

カイツブリ2ペア、カワウ。アオサギ、あいかわらず南から通ってくる。今年初のササゴイ。カルガモ。トビ、ノスリ。チョウゲンボウ雌1。キジ。バン1。オオバンが数羽残っているが、群れるでもなく単独で行動している。コチドリ。キアシシギ4羽。コアジサシ10羽ほど。キジバト。カワセミ。ヒバリ。ツバメ、イワツバメ高架下で営巣中。ハクセキレイ。ヒヨドリ。セッカ、オオヨシキリ(声のみ)。シジュウカラ。カワラヒワ。スズメ。ムクドリ。ハシブトガラス、ヤナギの大木で抱卵中。

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2012年4月30日 (月)

ガビチョウあらわる

4月29日(日)

先週、エナガを撮っているときにメロディアスな大声が聞こえてきた。とっさに何の声か思い出せなくて何秒か考えた。ガビチョウなのである。このあたりでは今まであまりいなかったのだが。

今朝はカエデの木でイモムシをくわえているのを見かけた。そのあと、林をめぐる小道から激しい警戒音がし、向かいの斜面からそれに反応して大きなさえずり。みると黒い野良ネコが歩いていた。

警戒音の聞こえたあたりへ忍んでいってみると、藪のなかからこいつが覗いていた。小道を渡って何度か往復し、一度は餌をくわえていたので巣があるんじゃないかと思う。ついにここにも居着いたのだね。

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2012年4月29日 (日)

オオルリ、センダイムシクイ、ヤブサメ、全部声だけ

4月28日つづき 植物公園。晴れ、暑い

留鳥、冬鳥、旅鳥、夏鳥が入り混じっている。まずは駐車場わきを自転車で通ったらオオルリの声が頭上から降ってきた。あたりでシジュウカラやメジロもせいいっぱい魅力的な声でさえずっているが、この透明感のある声にはまったく太刀打ちできない。格が違うという感じ。メロディの豊富さという点ではキビタキに一歩譲るが、声質はオオルリが一番美しいと思う。とか思ってたら姿はみつけられなかったので移動。

つぎは入口近くの針葉樹でキビタキのさえずり。黄色いお尻が目立って見つけるのは簡単だったが、暗くて写真はとれず。そのまわりでマミチャジナイの声が複数。低いツィーーという声はもうすっかり聞き覚えたし、活動中はわりとよく鳴くのですぐにわかる。ヒマラヤスギの樹上では、アカハラがキョロン、ツリリリとさえずっている。アカハラも同じく暗いところが好きで、地面で採食中はともかく鳴いているところはなかなか見られない。

ヒタキ類、ツグミ類と失敗してウグイス類はどうかというと、センダイムシクイは鳴き声で判断するかぎり相当数いる・・・のだがやはりケヤキやコナラの樹冠で活動していてまったく絵にならず。きょうはどうやら声だけの出会いの日らしい。人出が多いので鳥はあまり見えるところに出てこないのである。

保全林のササの茂みの前を通ったら、声ともいえない何かの気配がした。巣穴にいる小鳥のヒナの声がこんな風に感じられることがある。聴覚というより耳や顔をそっと撫でられるような感覚だ。立ち止まって耳をすますと「シシシシシシ」という風に聞こえる。数回鳴いたあと、黙ってしまった。ヤブサメらしい。

夕方人が少なくなった頃、この時間になっても手ぶらな私に同情したかのように、マミチャジナイが目の前に飛んできてソメイヨシノの幹にとまってくれた。本当は、幹から生えているひこばえの若葉を食べに来たのだ。

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2012年4月28日 (土)

ツマキチョウ

夢うつつにアカハラとセンダイムシクイの声を聞いたような気がして目が覚め、そんなはずはあるまい・・・と思いながら出かけてみたら本当だった。家の前の公園から続く木立で、両方の鳥がさえずっていたのだ。しかしどう向いてもひとの家の窓が背景に入ってしまうのでカメラは振り回せない。

そのかわり、ゆうべの雨に潤ったハナダイコンの花にとまるツマキチョウを。手前に白いのがもう一羽、じゃない一頭写っているけれど、羽先がとがっていないように見えたから、雌ではなくモンシロチョウだと思う。蝶についてはまったくあやふやだけど。

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このあと植物公園でまる一日過ごした。それは別記事で。

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2012年4月25日 (水)

エナガ団子8羽、動画

4月22日(日)

土曜日のエナガの巣を朝イチで見に行ったら、上部がぽっかりと開いていて中は空。早朝のうちに巣立ったものらしい。斜面の上の方から「シーシーシーシー」というヒナの声がして、だんだんと移動していく。

声の主を求めてさまよっていくと、丘の上、カシの木にたどり着いた。さっきの場所からだいぶ離れてしまったので、別の巣の子供かもしれない。込み合った枝の中で抜けている部分を探して覗いて回る。上のほうにモゾモゾ動くかたまりが見えた。全部で8羽の巣立ち雛がくっつきあっているのだ。

午前中はヒナも腹をすかしていて鳴きっぱなし。非常に高くて細い声ながら、ピンポン玉大の鳥から出るとは思えない音圧があり、ずっと聞いていると頭が痛くなりそうだ。親鳥には耳を聾する大声に聞こえているに違いなく、追い立てられるようにそばの木で餌を集めて5分おきくらいに運んでくる。新芽についているイモムシの類が多いようだ。

これが「頭の痛くなる声」。バックではシジュウカラとヒヨドリが鳴いている。あと人間の声とシャッター音も。

列からはみ出たヒナは端にくっつくのではなく、まん中にむりやり割り込むルールになっているらしい。そうやってるから常にぎっちりと団子状態が保たれるのだ。そして列の右半分と左半分に力の差があると、全体が徐々にどちらかへずれていくことになる。午後はそんな感じでだんだん右にずれていった。

こちらは午後の部。ヒナはだいぶん満腹になったのか、あまり鳴いていない。眠っているものも多くなった。

画質はこちらの方がましなのだけれど、通りすがりにモニターを覗いていたお兄さんの感嘆の声が入ってしまった。つぎの課題は音の管理だな・・・

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2012年4月21日 (土)

冬鳥、旅鳥、だんご三兄弟

植物公園。ニリンソウが咲いている。ヤマブキの花が美しい。

ツグミが群れはじめた。通路わきの下生えでは、シロハラ・アカハラが入り乱れて落ち葉をひっくり返している。その中に旅鳥マミチャジナイが2、3羽混じっていた。去年の秋までは見たことがなかったけれど、当たり年なのかなぁ。

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アカハラがあちこちでキョロン、キョロン、キュリリリと綺麗な声でさえずり、ツグミ祭りのようだ。

モズはもう巣立ってしまったらしい。そのかわり3羽だけだがエナガ団子を発見。

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もう少し先からもエナガのヒナらしい声がするので、まだいるのかと思って探したら巣があった。わりあいと低いところに作ってあって、斜面をちょっと登れば上から覗くことができる。ヒナの姿がばっちりとはいかないが、白黒のヒナがもそもそしていて、親鳥が餌を持ってくると黄色い口を開けるのは見えた。

本当はキビタキなどの夏鳥が目当てで行ったのだけれど、それ以外のものばかりに出会った一日であった。

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2012年4月 6日 (金)

エナガやウグイス

4月6日 植物公園
オオカンザクラが満開。ソメイヨシノは5-6分咲き。どちらにもヒヨドリが群れで採食にやってきている。

エナガがあちこちで巣材集めをしている。公園の片隅でなにかの小動物が死んで毛皮を残した場所や、水鳥が落としていった羽などを見逃さず持っていく。

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モズやカワセミも求愛給餌や営巣に忙しい。ある藪から出てきたモズはくちばしに大きな白い糞をくわえていた。もう巣で雛がかえっているらしい。オオタカが林の上を飛ぶ。

ここのウグイスは「ホー、ホキョケ?」と鳴く。毎年同じ個体なのか、このメロディだけが代々歌い継がれているのかは知らぬ。今日は姿がちらちら見えるのも構わず、盛んに枝移りしながら鳴いていた。

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右の写真では、鳴いているときに喉ばかりでなく胸全体が膨らんで黒い地肌が見える上に、脇腹の下の方まで膨れているのがわかる。

このウグイスを見ているあいだに、林床から大きめの鳥が飛び出してきた。速いはばたき、赤褐色で風切が黒っぽい翼、そして長いくちばし。あっという間もなくフェンスを越えて園の外へ飛んでいった。何だ?!ジシギの類だとすればヤマシギの色調に近いか。まさかタマシギではあるまいが、どちらにしてもここではふつう見られない種類である。大風でどこかから飛ばされてきて、家に帰る途中だったのかも。

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2012年3月14日 (水)

蘇州でコイカル

3月13日

ひさしぶりに蘇州へ来たらめずらしく青空の見えるよい天気だ(それでもなんとなく霞んではいるのだが)。気温は6度と低い。去年の2月に公園でヤツガシラを見たので再会を期待していたけれど会えなかった。たくさんいたツグミの類(カラアカハラ、クロウタドリなど)も皆無。ここでも冬が終わって春が始まろうとしているようだ。

シロガシラはいつも通りたくさんいてピッキョロキュ、ピッキョロキュとさえずっている。タカサゴモズも健在。藪から聞こえるチッ…チッ…という声は予想通りアオジだった。そして高いところを飛ぶカササギ。

水辺のちょっと高い木に頭の黒い鳥が3羽とまり、キーコーキなどと鳴いている。くちばしは黄色いが黒いまだらがあり、頭の黒い部分は頭巾をかぶったように見える。コイカル雄だ。(イカルは黒い部分がもっと小さいが、なぜか逆に灰色のタートルネックを眼の下まで引き上げているように見える。)このあたりでは夏鳥ないし旅鳥らしいので渡ってきたばかりだろうか。

水面を20cmくらいの茶色いものが泳いでいてカイツブリかと思ったらネズミであった。サギ、カワセミ、カイツブリなどは一度も見たことがない。魚が住めない水なんだろうなぁ。

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